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いすゞ 大型路線車 K-車以前

いすゞBU15D
 53MC
BU15D
 西鉄では、BUでも直噴エンジンの本型式を購入しています。外見上はCJM系と差がほとんどありませんが、前面窓がこちらは標準サイズになっています。クーラは直結ながら、室内タイプになっています。

いすゞK-CJM520V
 53MC
K-CJM520
 CJMの一般車です。ヂーゼル機器の集中式クーラを後部搭載しており、これは西鉄のいすゞの標準仕様です。側面方向幕は小型サイズが中扉上に付いており、中扉窓も小型サイズのもの。後部右寄りの控えめな出っ張りは、この時期のCJMの特徴の一つですが、仕様によっては出っ張り無しの場合もあります。

いすゞK-CJM520V
 53MC末期
K-CJM520
 こちらはCJMの末期車。側面方向幕が窓半分埋込になり、中扉窓も天地に拡大されています。西鉄のCJMは、前面拡大窓を標準採用しており、同じ拡大型の日野と比べて、バンパー位置が高めなのが特徴です。なお、型式末尾のVは低床車を示します。

いすゞBU04D
 短尺車
BU04D
 郊外仕様の短尺車です。前面窓が小さいので、スタイル的には損をしていますが、カマボコ末期の車両です。

いすゞK-CJM470V
 短尺車
K-CJM470
 郊外路線用に投入された短尺車です。と言ってもこの時期になると、仕様面で10.5m車とほとんど差違ありません。この車両はエバポレータが屋上後部に搭載されています。

いすゞK-CJM470V
 室内クーラ車
K-CJM470
K-CJM470
 この車両は二日市(営)を分離した二日市交通(当時)に移管された車両です。ご覧の通り、クーラが室内分散式を採用している車両です。他社のいすゞでは一般的な室内分散クーラも、こと西鉄に関しては少数派で、末期ではこの車両が有名でした。

いすゞK-CJM520V
 58MC
K-CJM520
 そして1984年式のマジックで、CJMの58MCが登場しています。仕様的には、末期の53MCと同等で、車内も栗色のシートモケットになっています。西鉄の二段窓は、この車両のように下側が大きめのものが多数存在しており、急行車以外はほとんどこちらです。LVとは異なり、丸形前照灯なので、識別はかなり容易です。

いすゞK-CJA520
 急行車
K-CJA520
 これまた合いの子のすごい車両で、急行車なのでエアサスになっています。車内は右側がすべて2人掛けで荷物棚も車内全長にわたり設置されています。さらに、偏平タイヤ低床になっており、駆動系が改造されています。恐らく全国でもC系の偏平タイヤ採用例は他にないものと思われます。クーラはヂーゼル機器の集中式を後部搭載、側面窓は標準サイズブラウン仕上げの二段窓です。優れた仕様と58MCであることが幸いしてか、廃車まで福岡市内で元気に走っていました。

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