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日野 大型路線車 P-車

日野P-HT225AA
 初期一般車
P-HT225AA
 昭和60年騒音規制前のHT22系一般車です。1984年式の一部のみがこの形態となっており、標準サイズの銀色二段窓、B-Iなど、以前と全く変わらない仕様がポイントです。ルーバーはHT22系独特の形状。板バネ都市低床で、この型式から偏平タイヤに対応を始めています。なお、西鉄にはRT22系の一般車は存在しません。

日野P-HT225AA
 逆T字窓
P-HT225AA
P-HT225AA
 1984年式の末期から、側面窓が拡大型の逆T字窓になりました。特に騒音規制前の本型式におけるこのスタイルは稀少です。後のHT23系に比べてシャーシのベース位置が低く、全般に腰が低い印象を受けます。また、非常口後方の側面窓も拡大型になるのは、日野路線車では本型式だけで、これも貴重と言えます。なおこのグループには、FFシフトのテスト車両が存在しています。板バネ都市低床。

日野P-HU225AA
 53MC市内空連車
P-HU225AA
 え〜っ、ウソでしょ?でも、事実です。何と1983年式の本型式で、53MCが存在しています。つまり、日野はこの時期、K-RC系、P-RT22系、P-HT22系を併売していたのです。7815と7816の2台のみで、市内空連車として登場しています。恐らくは低床エアサスを求めての選択と考えられます。急行塗色化にあたり、中扉向かいの荷物置き場に座席を増設しています。その名残で、右側荷物棚が中央部でとぎれています。B-II拡大メトロ窓で、前扉は標準幅、中扉は狭幅です。

日野P-HU225AA
 58MC郊外エアサス仕様
P-HU225AA
P-HU225AA
 郊外中距離路線用の標準床エアサス車です。上欄の車両とほとんど間をおかず登場しており、ルーバー形状がRCと同じという特異な形態になっています。ただし、RC系独特のリヤの出っ張りがないため、HUと判別可能です。仕様面では、急行仕様に準じているものの、前中扉とも広幅なのが特徴です。1983年式が中心。

日野P-HT235BA
 58MC一般車初期
P-HT235BA
 HT23系の一般車です。ここからB-IIになり、車内も一新されて、スタンションポールの増設など、バリアフリー法を15年以上も先取りした仕様が秀逸です。前面方向幕は左右方向に目一杯拡大され、日本では最大のサイズを誇っています。初期の車両は中扉周囲が白塗装なのが特徴。日野都市低床の偏平タイヤで、当時の国産車では最も床が低い組み合わせでした。クーラは電装の直結集中式を後部搭載しています。

日野P-HT235BA
 58MC一般車後期
P-HT235BA
 中扉周囲が茶色塗装に変更され、見栄えが向上しました。このスタイルで、1990年まで営々と増備が続きます。都市低床の前扉部の床面は、ホイールの中心付近に相当します。非常に小型化された偏平タイヤ専用のタイヤハウスも注目点。なお、電装のクーラはP-車途中でモデルチェンジを行っており、屋上のエバポレータカバーのリブ有無で判別可能です(リブありが前期)。

日野P-HT235BA
 電子制御機械式AT
P-HT235BA
P-HT235BA
 西鉄では、電子制御機械式ATの「EEドライブ」を試験購入し、日野自動車のテストデータ収集に協力をしてきました。1986年式(写真上)と1987年式(写真下)があり、右WB間にオイルクーラ用のルーバーがある特徴的な外観を有します。西鉄の車両は、直結5段のT/Mが標準仕様なのですが、EEドライブはOD付き5段しか設定がないため、この車両だけOD付きの「エェ音」をさせながら走っています。

日野P-HU235BA
 市内空連車
P-HU235BA
 天神・博多駅〜福岡空港間の市内空連仕様車です。エアサス一般低床(都市低床は板バネのみの設定のため)で、偏平タイヤを装着しています。仕様は急行車に準じているものの、中扉向かいに荷物置き場がある他、シートモケットや床模様は空連専用のものが選択され、ベージュ系で統一されています。この市内空連は基本的に日野のみ存在し、博多(営)と中央(営)に大量に在籍していました。西鉄の数ある車両の中で、編集子が一番お気に入りの車両です。1986〜1988年式が存在。

日野P-HU235BA
 元空連
P-HU235BA
 市内空連を改造して、郊外路線に転用した例です。中扉向かいの荷物置き場は例によってシートに改造されています。幅の狭い扉やメッキバンパーなどの特徴ある仕様が目立ちます。

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