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関西空港交通
関空の西工車

 南海と航空各社の共同出資会社になる関西空港交通では,車種選択も南海の考え方に比較的沿ったものになっていますが,日デが多いのが親にはない特徴です.

日デU-RA520RBN U-RA520RBN
 関空開港時に購入された西工車です.空連らしく,電装のパッケージクーラによって床下トランクの容量を稼いでいます.一方で,関空は伊丹に比べて大阪市内から遠いことから,トイレも最後部に装備して,中距離運行に備えています.ちなみに,この塗装デザインは日デの提案が採用されたものです.開港翌年の増備車も,ほぼこれと同じ形態ですが,側面窓がT字に変更されています.

三菱KC-MS829P KC-MS829P
 増備車両は,その大半が日野セレガで占められる中,三菱が西工で購入されました.前面の前照灯周囲も紫色に塗装され,少し変わった印象になりました.

日デKC-RA531RBN KC-RA531RBN
 KC-車の日デ増車分です.この車両はトイレなし.クーラは変わらず電装の一体型パッケージクーラです.

日デKL-RA552RBN KL-RA552RBN
 久しぶりに日デが購入されました.LEDの行先表示器,電装の分割タイプパッケージクーラはKATEの西工車では初めてとなります.側面窓は従来と同じくT字窓ながら,拡大型が初採用されています.なお,ROHの左側にある横長ルーバーは,直結クーラ車でしばしば見られるものです.トイレ付き.床下トランクがスライド扉からスイング扉に変更されているのも隠れたポイント.

日デU-JM210GTN U-JM210GTN
 関空の恐らく唯一と言われている観光設備,見学展望ホールへの輸送用に購入されたのが,日デJMです.前中扉で,車内はシート以外すっからかん.ワンステの低床型式になっていますが,中扉部分はツーステップになっている妙な車両.見学展望ホールへの需要が予想以上に大きく,下欄の大型が主力となり,この車両は和歌山バス那賀に売却されました.

日デKC-UA460NSN KC-UA460NSN
KC-UA460NSN
 旅客ターミナルビル(PTB)〜見学展望ホール間の送迎需要が予想以上に大きかったことから,急遽購入された大型路線車.空港島内専用ということで,偏平タイヤを装着しており,コスト低減のため余計な装備は一切付いていません.
 但し,神戸からの海上連絡が廃止されて南海バスの車両がダブついたことから,現在では展望ホールへの輸送は南海が担当し,この車両は和歌山バス熊野交通に売却されました.

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