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三菱ふそう・7

三菱KC-MP317K
 西工96MC(初期) B-II
KC-MP317K
 シャーシがモデルチェンジされて、MP317系となりました。ラバーフェンダではないK尺ということで見れば、西宮(営)に新製投入された2台が唯一の存在となります。車内でのハイライトは、一新されたメータクラスタでしょう。MBMボデーとほぼ同等のメータが付いており、従来の地味なもの(西工と富士だけ旧型トラックと共通の質素なものだった)から大きくイメージアップしました。[向2657]

三菱KC-MP317M
 西工96MC(初期) B-II ゼクセル集中式
KC-MP317M
 こちらもシャーシがモデルチェンジされたMP317系のM尺車。217系とは右後部のエンジンルーバー形状(下端)が異なるので、簡単に識別可能です。また、阪急ではMP317系から側面方向幕が後部扉の前側に移動しており、さらに識別を容易にしています。ラバーフェンダーでない96MC初期型のゼクセルクーラM尺はわずかに2台のみ。[猪2660]

三菱KC-MP317M
 西工96MC(初期) B-II 三菱重工集中式
KC-MP317M
KC-MP317M
 このグループでは、2655と2656だけが三菱重工の屋上集中式クーラを搭載しています。MP217系に比べ、コンデンサ小型化などの改良が図られており、クーラに関してはシャーシと同時に進化を遂げています。なお、阪急の三菱重工クーラ車は、コンデンサのない左側WB間のパネル割りが他メーカに比べて独特なスタイルになっていて、隠れたポイントになっています。[猪2655]

三菱KC-MP317M
 MBM-UB ワンステ
KC-MP317M
 箕面市の補助金で茨木(営)に一台入った前中ワンステップ車。「ワン」ステップだから「犬」を描くという発想はさすが「飲ませると面白い」阪急バスの面目躍如といったところ。仕様としてはほとんど標準のまま。リヤが少々寂しく感じられます。阪急としては珍しいMBMボデーを架装した大型車。[茨2654]

三菱KC-MP317K
 西工96MC B-II 三菱重工集中式
KC-MP317K
 K尺のラバーフェンダ一般低床は、茨木、西宮、伊丹に新製投入されました。クーラが導入時期ごとに異なっており、三菱重工屋上集中式、電装屋上集中式、ゼクセルのルーフイン(但し前扉車外灯付き)という3種類が揃っています。[大2684]

三菱KC-MP317K
 西工96MC B-II 電装集中式
KC-MP317K
 こちらは電装の屋上集中式クーラです。意外にも、一般低床での電装屋上集中式は、西宮(営)に新製投入された2697〜2699のみ。M尺でもこの組み合わせは存在しません(偏平タイヤならばU-車で存在します、念のため)。[大2699]

三菱KC-MP317K
 西工96MC B-II ゼクセルルーフイン
KC-MP317K
KC-MP317K
 伊丹(営)と西宮(営)に存在するゼクセル製ルーフインクーラ搭載車。伊丹(営)に新製投入された2726〜2728は、満願寺線と桃源台線を共用できるようにした仕様(バス検知器アンテナ+バックアイ)が特徴的です。
 2715以降は前扉にも車外灯が設置されるようになっており、本型式K尺ではゼクセルルーフインクーラ搭載車のみ存在しています。[伊2739/伊2728]

三菱KC-MP317M
 西工96MC B-II 電装ビルトイン
KC-MP317M
KC-MP317M
 西工の仕様変更(コストダウン)で、阪急もこの2675からタイヤハウス周囲の処理がラバータイプになりました。この辺りから阪急はクーラで遊び始め、M尺一般低床では、電装のビルトイン、ゼクセルの屋上集中とルーフイン、三菱重工の屋上集中とビルトイン、という5通りが存在します。特に営業所ごとに揃えている訳でもなく、かなり「気分次第」の印象を受けます。この車両は電装ビルトイン。[能2675/茨2723]

三菱KC-MP317M
 西工96MC B-II ゼクセル屋上集中
KC-MP317M
KC-MP317M
 これは従来の阪急標準スタイルとも言えるゼクセルの集中クーラです。U-車以降、客室部は丸形換気扇一つになっていますが、運転席直上だけはラインフローファンが継続しています。[石2690/猪2689]

三菱KC-MP317M
 西工96MC B-II ゼクセルルーフイン
KC-MP317M
KC-MP317M
 こちらはゼクセルのルーフインクーラを搭載した車両です。1998年式で電装1台、ゼクセル2台を試行導入したのち、1999年から本格導入を開始しています。この車両は1998年のテスト車。[猪2677]

三菱KC-MP317M
 西工96MC B-II 三菱重工屋上集中
KC-MP317M
KC-MP317M
 三菱重工の屋上集中タイプのクーラを搭載した車両で、7台存在。屋上集中式のエバポレータのキセは西工で製造しており、3社とも微妙に形状が異なることから、コンデンサが見えないアングルでもクーラメーカの特定が可能です。[茨2682/能2683]

三菱KC-MP317M
 西工96MC B-II 三菱重工ビルトイン
KC-MP317M
KC-MP317M
 三菱重工のビルトインクーラ搭載車です。電装から始まったビルトイン化の流れがついに三菱重工にまで及び、後部搭載時の巨大なユニットからは想像もつかないコンパクトなユニットに収まっています。但し、阪急としてはあくまで主流ではなく、2710,2711のみの採用にとどまっています。コンデンサは屋上搭載タイプとほとんど同じ。[茨2710/猪2711]

三菱KC-MP317M
 西工96MC B-II 電装ビルトイン
KC-MP317M
 このグループの途中から、従来の後扉に加えて前扉にも車外灯が取り付けられるようになりました。結果としてこのスタイルが阪急の前後扉車の最終形になっています。なお、ゼクセルのルーフインクーラ搭載車も存在しています。[茨2742]

三菱KC-MP317K
 西工96MC B-II 偏平タイヤ
KC-MP317K
 ありそうで実はなかったK尺の偏平タイヤ車。96MCでやっと登場しました。クーラで遊び続ける阪急も、こと偏平タイヤ車に関しては電装で通しています。別に他社が対応できない訳でもなく、阪急なりの仕様の関係で電装になっているものと思われます。本仕様はこれ1台のみ。[石2731]

三菱KC-MP317M
 西工96MC B-II 偏平タイヤ
KC-MP317M
 従来の阪急の偏平タイヤ車は、第一ステップを一般低床車の高さとだいたい揃えていたようですが、96MCになって、前バンパーの下端の方がステップ下端よりも低くなってしまい、困ったことになりました。一応、第一ステップの高さだけは従来同様になっているので、ちょっともったいない構造になっているのが分かります。千里を中心に10台在籍。[千2709]

三菱KC-MP317M
 西工96MC B-II 偏平タイヤ
KC-MP317M
 一般低床車同様に、前扉にも車外灯が取り付けられるようになっています。いわゆるツーステップの偏平タイヤ低床はこのグループが最終で、以降はワンステ・ノンステへ移行しています。[千2733]

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