三菱ふそうKC-MS829P 　福北・サッシ式T字窓
1995年式途中から、本型式になっています(社番3100代以降)。写真の車両は登場時からVIカラーのため、前面塗り分けが従来と異なります。クーラは変わらず電装のサブエンジン式。

三菱ふそうKC-MS829P 　福北・サッシ式T字窓
福北塗色を後から微妙なタイミングでVIカラーするとこんな具合になる、という例です。給油口はタイヤハウス部に設けてあり、これはスイング扉を開いた時でも給油を可能とするシャーシ仕様なのですが・・・S型の折戸となれば、あまり意味はありません。

三菱ふそうKC-MS829P 　新高速・サッシ式T字窓
こちらは新高速色。仕様は概ねU-車を継承しています。現在は、各種存在した塗色を整理統合する方向になっており、高速では、この新高速色と、火の鳥カラーに統合されつつあります。

三菱ふそうKC-MS829P 　とよのくに・T字窓
とよのくに仕様車です。側面窓は1〜5番ともT字窓ですが、サッシ式ではなく、ヒドンピラー方式をベースにしているため、天地サイズがサッシ式に比べて大きくなっています。ちなみに、西鉄の一般路線車の放送機器はクラリオンですが、とよのくに等、マルチステレオ搭載車には松下製のものもあります。この車両も松下製。

三菱ふそうKC-MS829P 　火の鳥・固定窓
火の鳥カラーのS型ハイデッカですが、全固定窓になっています。これは北九州〜長崎線向けに購入された車両で、仕様を従来使用していたSD-Iに近づけるための選択と考えられます。ということで、車内は当然1+2のスーパーシートです。

三菱ふそうKC-MS829P 　火の鳥・T字窓
火の鳥カラーのトイレ付き車。実はとよのくに仕様で、塗色統合により火の鳥となりました。やや見にくいですが、ラバーフェンダになっています。床下トランクの握手は、同じタキゲン製ながら樹脂製に変更されています。

三菱ふそうKC-MS829P 　新高速・サッシ式T字窓
こちらは新高速色の特急車で、KC-車のラバーフェンダ仕様です。放送装置はクラリオンを搭載。

三菱ふそうKL-MS86MP 　火の鳥・T字窓
高速車の仕様合理化で、中距離車はご覧のような仕様となりました。トイレは床下をやめ、最後部半室型としています。側面窓は従来同様T字になっていますが、トイレのある5番窓だけは固定式です。熊本や大分が本仕様になります。

三菱ふそうKL-MS86MP 　火の鳥・C-I
従来SD-Iを投入していた鹿児島、島原などの代替に、C-Iが選択されました。外観がよく似ているのと、設備面ではSD-Iと同等に仕上げているのとで、さほど違和感はありません。側面窓は拡大型で全固定窓と、その割に鉄ちんのホイールがいかにも西鉄のSDらしい雰囲気です。クーラは変わらず電装のサブエンジン式フルエアコン。登場時期の関係で02MCを架装しています。 　床下トイレをハイデッカで実現させるため、WB間のボデー裾を下げているのは西工ならではの構造で、これはS型も共通です。

三菱ふそうKC-MP717PT 　新高速・B高速
近距離高速車の購入コスト低減を狙って開発されたB型の高速車。型式で分かる通り、MP系の路線シャーシをベースに、ターボ付き高出力エンジン、12mにWB延長、サブエンジンクーラなどで高速車に仕上げています。この3501はB高速の中で唯一のKC-車になっており、試作要素が各所に見られる貴重な車両です。11列シートで定員55名を確保しています。

三菱ふそうKL-MP35JP 　新高速・B高速
増備車からはKL-車になっています。この手の路線シャーシベースの高速車は、もちろん西鉄が最初に開発したものですが、後に追従した各社がE型ベースであるのに比べて対照的です。床下のトランクスペース確保のため、該当部分だけ開口部を上方に拡大していて特徴的な側面になっています。

三菱ふそうKL-MP35JP 　新高速・B高速
床下トランク部の構造の単純化を図るため、ボデー側面の切れ目を全体的に上げています。これが標準床のトランク拡大仕様として他社にも波及してゆきます。

三菱ふそうKL-MP35JP 　新高速・B高速
さらに、電装のサブクーラが外気導入式のフルエアコンに変化しました。これは他社のE高速では見られない豪華装備です。

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