『それじゃあ話を纏めるとこういうことね。』
リュウセイは村長に尋ねた。
『最近山神様の使者がやってきて大人の女と少年を山神様の神殿に差し出せと言ってきた。』
『しかし、行ったものが誰一人帰ってこない・・・で今度貴方の息子の番になったと・・』
「はい」
『それで、女の冒険者を同行させて何が起こってるかを確かめたいと・・やばそうな仕事ね。』
「その通りです。よろしくお願いします。」
『まあ、貰えるものが貰えるなら、あたしは構わないけど。』
リュウセイは腰に身につけた刀を見せる。
『自分の身は自分で守るわ。じゃあパートナーを呼んで頂戴』

部屋の扉が開き、まだ幼さが残る少年が現れた。
「ジムといいます。よろしくお願いします。」
リュウセイは微笑し、手を差し出す。
『リュウセイよ。よろしくね、ジムくん』



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