身体にはまださっきの余韻が残っていた。
いっそトイレに駆け込もうかとも思ったけど、すぐに急行電車がきた。
急行列車は超満員で、ボクは人の流れに押されるように車内に乗り込んだ。
身動きが取れない中、さらに集団に押される。気がつくと連結の手前、先頭車両なら運転手が座るあたりまで押し込まれていた。
流石に運転席は封鎖されているけど、そこは小部屋の様になっていて混んではいたが多少は寿司詰め状態からは開放された。
ボクは一息つくと人ごみに背を向け窓越しに外の風景を眺める。
ここからが長いんだよね。
ボクの家までは後、1時間位かかる。
ガタン
列車が揺れる。
やだ…
スカート越しに手が触れる感触。
ひょっとして痴漢?
正直痴漢には良くあう。
お尻を触られたり、押されてる振りをして胸を触られたりする。
物騒な世の中だし声を出して刺されるかも知れないって思うと何もできず、たいていは睨みつける位でそのまま耐える事にしてる。
耐えるなんて…嘘ね…楽しんでるんでしょ。
エッチなボクは、もう一人の理性的なボクを否定する。
そうだ。むしろ悶々としているときは、身も知らぬ痴漢の指を求めて電車に乗ることがある。
ボクがそのままでいると、今度は明らかに手のひらでお尻を撫で回すように触ってくる。
一体どんな奴だろう。睨み付けようとするボクは、背中に押し付けられた硬い金属製の感触に動きが止まる。
「怪我したくなかったら、こっち見ないほうがいいよ。」
「大人しくしてたら何もしないからさ」
???
小声で聞こえる脅し文句が複数あることに、一瞬訳がわからなかった。
「今君の後ろにいる人皆、俺の仲間だから、助けてくれないよ」
ボクは集団痴漢に小部屋に押し込まれていた。
今まで何人も痴漢に会ったが、皆一人だった。
痴漢の手がスカートのすそをたくし上げ、直接お尻に触れる。
先程までの撫でる動きではなく、揉むような動き。
『やだぁ…』
手から逃れるように身体を動かすが、狭い車内ではどうしようもない。
「しかしちっさいパンツはいてるな。尻丸見えじゃねえか」
尻を揉む手と違う手が、ボクのTバックのお尻に食い込む部分を引っ張る。
やだ、そんなに引っ張ったらあそこに食い込んじゃう。
さらに別の男の手がボクのカバンに手を突っ込み物色している。
『そ、それは』
男の手が取り出したものは銀色のレオタード、ボクの所属するレースクイーンのコスチュームだった。
「あ、どっかで見たことあると思ったらこの娘、葛城キラっすよ」
「この前TVでこのレオタード着てたの見たことある」
「噂の痴漢Ok姉ちゃんが、まさかカメラの前でお高くとまってるレースクイーンなんてな」
後ろの男が舌なめずりする。
『Okなんかじゃ…えっ?』
指がお尻の割れ目に這う。
いや…そのまま指を下ろされたら…
ぬぷ
指がアナルに挿入される。
『はぁ…』
思わず吐息を漏らしてしまう。
ゼリーでもつけていたのか、ボクのお尻はすんなり指を受け入れている。
指の動きが早くなる。
ぐちゅくちゅ
いやぁ・・・そんなに・・・あぁ!!!
ボクのアナルを痴漢は指で犯している。
他の人は知らないけど、僕のアナルはおま○こと同じ位敏感だった。
『んはん…やぁ』
必死に声をこらえるが、下半身に伝わる快感はこらえきれない。
じわじわと全身に伝わる感触。苦痛でないところが質が悪い。
ボクは唇を噛んで耐えるしかない。
そんなボクの反応に気を良くしたのか、痴漢はさらに指の動きを早める。
駄目…もうイっちゃう…
ビクビクッ
『うはぁぁぁぁ』
ボクは小さな喘ぎ声で達した。
「尻穴でイキやがった。」
「電車の中で、ほんとにエロい女だな。」
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