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東急バス
ADG-, PKG- 大型路線車

 新長期規制適合車では、その環境性能を買われて、投入営業所が拡大されました。ふそうOEM車も加わっています。

日デADG-RA273KAN
 ノンステ
ADG-RA273KAN
 新長期規制(ADG-)適合車の最初期に生産された車両です。96MCボデーも各所で改良され、戸袋窓が接着式に、側面後部のサクションダクト部にあった黒パーツの廃止、タイヤのフェンダーアーチが真円形状に、前バンパーのデザイン変更等々が実施されています。このグループは社番600番台、2005年式。

日デADG-RA273KAN
 ワンステ
ADG-RA273KAN
ADG-RA273KAN
 こちらはADG-車のワンステです。ノンステともども、アドブルー(尿素SCRシステム)の評価のためNI(新羽)に集中投入されました。クーラは電装の屋上一体型パッケージクーラを搭載しています。灯火規制適合のための側面リフレクタやリヤのコンビネーションランプ(日産シビリアンと同等品)も特徴です。上欄と同じく600番台、2005年式。

日デADG-RA273KAN
 ノンステ
ADG-RA273KAN
 T(弦巻)の2006年式のうち、716-718の3台だけは製造時期の関係で旧NS標準仕様、ADG-車になっています。2005年式との差異は、側面窓が濃色ガラスになっている点。

日デPKG-RA274KAN
 ノンステ
PKG-RA274KAN
 重量車燃費規制に適合したPKG-車のノンステです。上欄に比べて05NS適合であるのが最大のポイント。社番は700番台、2006年式。

日デPKG-RA274KAN
 ノンステ
PKG-RA274KAN
 2006年の途中からは、側面前中扉間の窓割りが一部変更されており、LED表示器と戸袋窓(接着式)との間が完全な固定窓になりました。あんまり小さい引き違い窓では意味がないためと思われます。このスタイルは、ノンステに限れば2台のみ。

日デPKG-RA274KAN
 ノンステ
PKG-RA274KAN
PKG-RA274KAN
 2007年式から西工の設計変更で扉のカドにゴムが付くようになっています。
 ちなみに、東急の前後バンパー塗色は黒ではなくこげ茶に近い色合いで、地味ながらセンスの良さが感じられる選択です。

日デPKG-RA274KAN
 ノンステ・サーモキング
PKG-RA274KAN
 西工車は電装クーラでやってきた東急ですが、2007年後半からはサーモキングのクーラに変更されています。なお、2007年から中扉のスロープ板が可搬式に改められています。2007年式は社番8700番台で、電装とサーモキングの社番は入り乱れています。

日デPKG-RA274KAN
 ノンステ・汎用テール
PKG-RA274KAN
PKG-RA274KAN
 2008年式からは西工側の仕様変更により、リヤフラッシャーが汎用タイプに変更されています。クーラは変わらずサーモキングを選択。2008-10年式が存在。

日デPKG-RA274KAN
 ノンステ
PKG-RA274KAN
 西工製最後の2010年式では、車内後半の立席を多く確保した座席削減仕様になった関係で、05NSの対象外になっています。また、このグループは前面ターンシグナルが台座に載っている点でも識別可能。社番は1000番台です。

日デPKG-RA274KAN
 ワンステ
PKG-RA274KAN
 TA(高津)などにはPKG-車のワンステが投入されました。なお、ご覧の通り左右ともルーバーが2分割(通常は4分割)形状で、これは東急独特の仕様です。この部分の点検扉構造が特別仕様になっている関係と考えられます。

日デPKG-RA274KAN
 ワンステ
PKG-RA274KAN
 ノンステと同様に、2006年式の途中から側面LED表示器と戸袋窓との間が完全な固定窓に変更されました。ただし、この外観の車両はNI(新羽)の726号1台のみ。

日デPKG-RA274KAN
 ワンステ
PKG-RA274KAN
 2007年式からは西工の設計変更で、扉のカドにゴムが付くようになっています。但し左給油仕様の車両は8716、8723号のわずか2台のみ。

日デPKG-RA274KAN
 ワンステ
PKG-RA274KAN
PKG-RA274KAN
 上欄の変更直後に、給油が右方向に変更されました。従来はワンステもノンステ標準仕様に合わせて左給油だったのですが、営業所での混雑防止という意味なのか、ワンステのみ右給油に変更されています。リヤは、ご覧のとおりシンプルなスタイルをしています。

日デPKG-RA274PAN
 ワンステ長尺
PKG-RA274PAN
PKG-RA274PAN
 神奈川県下の田園都市線沿線に存在する「ロング車」がついに西工でも登場しました。従来は3扉で購入されてきたもので、ラッシュバスが今も生き残っている格好です。中扉が4枚折戸なのは3扉時代の名残で、定員確保の面からワンステを選択。
 そもそも東急の長尺車はAOとNJ(青葉台と虹ヶ丘)が担当してきたのですが、横浜市交から川和線の路線移管を受け、異例としてNI(新羽)に新製配置されました。その後はAOに路線ごと移管されており、ロング車のセオリー通りに収まりました。
 堂々として見栄えのする車両です。2007年式。

日デPKG-RA274KAN
 ワンステ
PKG-RA274KAN
PKG-RA274KAN
 ノンステに比べると台数は少な目ですが、引き続きワンステの購入も続いています。2008年式以降はノンステ同様に、サーモキングクーラと汎用テールへそれぞれ変更されています。ちなみにワンステは、シビリアンテール+サーモキングの組合せは存在しません。

三菱ふそうPKG-AA274KAN
 ノンステ
PKG-AA274KAN
PKG-AA274KAN
 さあ来ました。さっぱり日デとの区別が付きません。特に東急は各シャーシ共通の社番体系で、わずかに番号の前後関係から推測できる程度。M(目黒)やS(瀬田)など、従来ふそう車が入っていた営業所に投入されており、その点は分かりやすい所です。2007年式で社番は8700番台。

三菱ふそうPKG-AA274KAN
 ノンステ
PKG-AA274KAN
PKG-AA274KAN
 AAについても2008年式から汎用テールに変更されています。クーラは変わらずサーモキングで、今回はA(淡島)などにも入っています。2008-9年式が存在し、社番はそれぞれ800番台と900番台。

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