トップ西工研究室ユーザ情報山陽電気鉄道貸切・高速

山陽電気鉄道
貸切車・高速車

 山陽は、伝統的にごく少数ながら西工を継続して保有してきました。その流れを汲んで、高速路線車としても初期に一部西工を採用しています。

神話時代の日デ UD-1
 ゲゲッ、いきなりすごいものが出てきました。はっきり言って神話時代と言っても良いくらい昔の車両で、どうやら1963年頃の車両と思われます。ボデーはカマボコの一世代前、西工のリヤエンジン向けボデーとしては第二世代に当たります。丸いオデコが特徴で、他ユーザでは前後同プレスの車体が登場したのもこのモデル。日デというのも、今の山陽からは想像しにくいのですが、見事に正面にUDエンブレムが輝いています。見ての通り、路線車と基本的には同じボデーになっている「スタンダード貸切車」と呼ばれるもので、シート配置とトップドアというのが貸切らしい程度。

神話時代の日デその2 UD-2
 西工製日デ2台揃い踏み。登録番号は、「兵2あ」から始まる割り当てナンバーで、奥が兵2あ24-96(上欄の車両)、手前が兵2あ24-97になっています。UD-Airsusのプレートが前扉後方に認められます。よ〜く観察してみると、カマボコボデーの片鱗が見えますね。バンパーなどは「そのもの」です。2496に比べて、2497は前面窓が大きくなっており、この2台の間にも時の流れが感じられます。型式は残念ながら不詳ですが、年式とWB=5300mmである程度推測できるでしょう。なお、この後、「神戸2き68-00」代(山陽の貸切車)の割り当てナンバーを経て、「神戸22か」の一連指定番号へと進んでゆきます。

三菱B806N B806N
 年式的には1973年頃と思われます。カマボコ観光のB8でございます。路線車と共通だったパンダ塗装がとっても懐かしいですね。編集子にとっては、この塗色がコンテンポラリーな存在です。右側面の表記は当然「スバ鉄電陽山」な訳で・・・。

三菱B806N B806N
 年式的には上とほぼ同時期の車両ながら、番号(ナンバーの一連指定番号)は随分新しく、付け替えしていることが分かります。そう、この車両は姫路ナンバーからの付け替えなのです!かの山陽社史に出てくる「揖保川沿いの山陽電鉄バス」ってなノリで、姫路にも山陽電鉄バスがいたんだぞ!という証人でございます。

三菱B905N B905N
 B9も同ボデーにて購入されています。前面のヒゲは、三菱純正ボデーで流行したものを真似たイミテーションです。前面のアンドンに金文字で「山陽」ってのがくぅ〜っ!いい感じ。

いすゞP-LV719R P-LV719R
 夜行高速バスブームに乗って、山陽電鉄バスも神戸〜熊本線を開業(現在休止中)。その時に2台新製投入されたのが、このSD-Iです。山陽の路線車はいすゞに統一されているので、これもまぁ一応路線バスだからいすゞ、という論理なのでしょうか?ともあれ、B9以来の久しぶりの西工です。ヂーゼル機器のサブクーラなど、あまり詳細にこだわらずにいすゞ標準で決めた仕様が、逆に西工にとっては新鮮な仕様に映るのは皮肉なもんです。この車両が本四海峡バスに譲渡されたのはご承知の通り。

いすゞKC-LV781R KC-LV781R
 元々は熊本線の代替車として購入されましたが、熊本線の休止に伴い、立川線に転用されました。いすゞの夜行高速車自体がかなりの貴重品である中、西工製ということで、山陽バスの自慢グッズの一つと言えましょう。クーラは電装に変更されています。

西工研究室トップへユーザ情報へ山陽バスへこのページのトップへ