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いすゞ
大阪市交通局
いすゞ自動車
営業所ごとに車種が揃えられていた頃は、いすゞ車は守口[守]・古市[古]・鶴町[ツ]に配置され、このうち西工は守口と鶴町に存在しました。但し、鶴町への投入は一時期だけで、その後も継続したのは守口でした。
いすゞP-LV314K
LVになってからは、ほぼ全車川崎系ボデーで導入されてきた大阪市のいすゞに異変が起こったのがこの年、1989年。西工の購入台数が少なくなったから、というウソみたいな、ファンにとっては涙の出るような理由で(?)西工が登場したのです。鶴町と守口の両方に投入されました。
いすゞU-LV324K
結局、いすゞ西工車は守口に集中して投入されることになり、鶴町の西工車はこの1990年式で打ち止め。結果的に鶴町の西工は貴重品になってしまいました。このグループは、逆T字窓を有しながら板バネという謎めいた仕様になっています。後部扉周囲の茶色塗装がない点と、後部扉下部の明かり窓が特徴。
いすゞU-LV224K
上の車両と外観は同一で、エアサスになったもの。91年式3両のみ、という貴重品です。後部扉の明かり窓は、阪急などとくらべて小さくなっており、大阪市の独自性が出ています。このグループが、守口(営)で最後の「なにわ」ナンバー車です。ちなみに、大阪市のLVは、京阪の森小路駅のガードをくぐるために、全高を少し落としてあります。当然ながら屋上にエバポレータを付けると、もぎ取られるので、ゼクセルのユニット室内置きタイプクーラが重宝されている訳です。
いすゞU-LV224K
後部扉周囲の仕様を変更したもの。この仕様で95年まで増備されました。なお、クーラ(ゼクセル室内置き新集中式)のコンデンサが左側に設置されているのは、大阪市の西工製U-LVの余りにも有名かつ特徴的な仕様。
いすゞU-LV224K
偏平タイヤ低床車
低床化への試験の一環として、偏平タイヤ低床車が試行導入されています。西工は、偏平タイヤ専用のタイヤハウスを(西鉄のお陰でギリギリまで詰めた寸法にて)準備しているため、車内が非常にスッキリするという利点があります。
いすゞKC-LV280L
ここからV8エンジン搭載のKC-LVになります。クーラのコンデンサは一般的な右側に戻りましたが、室内置き新集中式の特徴はそのまま継承。
いすゞKC-LV280L
新NAVi5搭載車
守口(営)の7496,7497は、いすゞの新NAVi5を搭載しています。恐らく西工製では唯一の採用例と思われます。
いすゞKC-LV280L
96MCになって最初のKC-LVがこれ。フラフラ仕様が変遷する96MCのうち、一色(銀色)バンパーにフォグランプなし、側面窓は最拡大タイプのヒドンピラー(アウターガラス)という仕様が、まず最初。
いすゞKC-LV280L
リフトバス
守口(営)のリフト車は、大阪市交通局として最後のリフト車で、1997年式。おおよその仕様は上欄車と同一です。
いすゞKC-LV280L
西工96MCで流行の、「二色バンパー」に大阪市もしてみました。というわけで1998年式がこんな感じ。フォグランプはコストダウンのため装着。西工なら、あんまり関係ないのかも知れませんが。
いすゞKC-LV280L
車両購入費用を10%カット!するため、仕様を徹底見直し。側面窓もサッシ式の逆T字にしてみたり、シートも生地も標準品に、前面方向幕は標準品のワイドタイプに、そして、バンパーは一色塗りになっています。それからなぜか、側面のライン位置が下がっています。西工のいたずらか?2000年式。
いすゞKC-LV280L
トルコンAT搭載車
このグループには、トルコンATを搭載した車両が存在しています。383,384などが該当。試用とは言え、一般車でのトルコンAT採用は大阪市ならではのもので、大手公営の気概を存分に感じ取ることができます。
いすゞKC-LV832N
ノンステ
やっと入りました、西工製のいすゞノンステ。仕様は同時に購入した車両(上)とほぼ同じ。近頃のノンステ標準仕様ということで、前扉がグライドスライド扉、中扉が引戸になっています。お客さんの多い路線に投入されるということもあり、長尺車が選択されています。いすゞのフルフラットノンステは、他に京都市に納入例があるのみで、貴重品です。
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