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名古屋市交通局
市 営

 名古屋市はこれまで西工とは全く無縁の存在と言っても良い所でした。しかし、日デの標準ボデー化の流れで、ついにご採用となりました。従来の非常に個性的な仕様は標準化で陰が薄くなってきましたが、それでも名古屋市仕様は健在です。

日デKK-RM252GAN KK-RM252GAN
KK-RM252GAN
 最近流行の地域コミュニティ系統に投入するため、中型ノンステが購入されました。合計10台が購入され、NMN-1〜10の局番を得て地域巡回系統に従事しています。画像の車両は野並(営)に新製投入された車両です。
 仕様面では、電装クーラの外気導入式がこの時期としては非常に珍しく、コンデンサの少し前側、室内のユニット直上あたり左右に外気導入口があるのがポイント。トルコンATを搭載しています。ホイールベースは少し短いタイプ。リヤランプは当時の名古屋市標準仕様で、個性的なリヤビューになっています。シートは名古屋市仕様の固くて薄っぺらなクッションです。

日デKL-UA272KAM KL-UA272KAM
KL-UA272KAM
 2004年度の大型一般車は、全25台がすべて本型式となりました(他にCNGノンステが日野)。これだけ大量に入っているので、ほとんどすべての営業所に配置されました。一般車ということで、幹線にもどんどん投入されています。
 型式でお分かりの通りトルコンAT搭載のNタイプノンステで、西工では初めての5.3m(M尺相当)車です。但し型式表記はK尺の改造扱いなので要注意。クーラは電装、側面窓を濃色ガラスにしてカーテン省略、シートは天龍の一般的なタイプになりました。中扉後方のシートが4列しか取っておらずスカスカになっていて、あげくの果てに雛壇前に柵まで付く始末。普通は5列取れます。放送機器がネプチューンなのは名古屋市らしい所。ハイウェイミラーで右側は横出しの上吊りというあたりも特徴的です。
 リヤはNタイプ独特の個性的な眺めで、天地サイズが小さくなっているリヤ窓や、下側を少し切り落としているリヤバンパーもこのシャーシ特有の設計です。

日デADG-RA273MAN ADG-RA273MAN
ADG-RA273MAN
 2006年度末に購入されたのがこちら。05NSに適合していて、登場時期からすればPKG-車になっても良さそうですが、AT車なのでご覧の通り燃費規制に未適合の本型式となります。
 クーラは引き続き電装を搭載、M尺ノンステな所が名古屋市らしい選択と言えます。こちらもほとんどの営業所に配置されました。側面窓の接着式部分だけ上下にモールが付いていますが、どうもイマイチ。上欄のKL-UAにも付いていますが、妙に目立っています。

日デADG-RA273MAN ADG-RA273MAN
 市営交通100周年記念事業として、以前の市バスの塗色を復活させた車両が登場しています。この中では西工も一部起用されました。鳴尾(営)の車両は赤帯が特徴の塗色で、ワンマンカーとしては初代の塗色にあたります。

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