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西鉄観光バス
九州観光バス

 かつては西鉄系の貸切専業として福岡市内に拠点を置いて営業していました。西鉄グループ全体の貸切事業見直しの中で合併により西鉄観光バスに統合。しかし九観の営業所をそのまま使用しており、九観塗色車もまだ残るなど、随所に名残が残っています。
 車両は西工製の日野が主力という、すんばらしいラインナップでしたが、現在では他シャーシやセレガーラなども購入しています。ここでは九観塗色の車両をご紹介します。

日野P-RU638BB P-RU638BB
 この時期は、基本的にC-IとC-IIを並行して購入していました。よって、角4灯式のC-IIも存在します。この車両はC型の初回改良を経た後のモデルで、タイヤハウスのアーチ形状などが原型のままです。
 側面窓は標準サイズのT字、扉は2枚スイング式を選択。このあたりは西鉄とも類似した仕様と言えます。

日野P-RU638BB P-RU638BB
 九観と言えばC型のイメージが強烈ですが、こんな車両も存在していました。前面1枚窓に2枚スイング扉、サッシ式の逆T字窓等々、S型としては異色な仕様が光っています。

日野U-RU2FTAB U-RU2FTAB
 こちらはC-IIの例。バンパー埋込コーナーランプで初代C型の末期モデルと分かります。側面窓は拡大型ですが扉は変わらず2枚スイング式を選択しています。

日野U-RU2FTAB U-RU2FTAB
 同時期のC-Iです。扉はこちらも2枚スイング式。西鉄同様に12列シート仕様車も存在しており、これもその1台です。なお、九観は一時期ルーセントカラーに塗色変更していた時期がありましたが、現在では九観オリジナルに戻っています。

日野U-RU2FTAB U-RU2FTAB
 ここから92MCです。全般に仕様は在来車を踏襲しているものの、愛用していた2枚スイング扉が設定されなくなったため、一般的な1枚スイング扉になっています。ちなみに、多客期には九観は写真のように九州号の応援に入っていました。まさに西鉄グループを挙げての大輸送といった感じ。

日野U-RU2FTAB U-RU2FTAB
 出ました!九観名物車その1。なんで自社発注車なのに1枚スイングなのか?それは、1995年式だから、92MCの仕様を適用しているのです。そう、92MCへのモデルチェンジ後にわざわざ旧型ボデーで発注したという恐るべき車両です。
 実は1995年に福岡でユニバーシアードがあり、それにぎりぎりで間に合わせた車両で、登場時にはルーセントカラーだったというのもポイント。

日野KC-RU3FSCB KC-RU3FSCB
 九観名物車その2。ほとんど納入例のない日野のSD-Iです。KC-車でのSDは他に大分バスに例があります。1〜3番窓がT字で4〜5番が固定式という仕様から、C-IIに類似した車内と分かります。クーラは電装製フルオートエアコン。1997年式が2台在籍。

日野KL-RU1JHEA KL-RU1JHEA
 ダメ押しで九観名物車その3。天下広しと言えど、西工製の日野大型ショート貸切車はたったこの1台きりです。どうしても日野が欲しい九観と、西鉄グループという建前の中で相当にすったもんだした挙げ句に登場した車両。注目の製造番号区分は他の日野RUと同じく「27-」を使用。
 ショート系のくせにサブクーラで、側面窓はなぜか標準サイズの全固定式。登場時期から前バンパーは98改良型です。2001年式。

日野U-RU2FTAB U-RU2FTAB
 九観時代に西鉄の貸切車の一部が九観に移籍していました。Nマークの入ったシートカバーや、側面の"Royal High Decker"文字サイズなどが元西鉄車の識別点。この車両は日野なので、ほとんど違和感ありません。

日野KC-RU3FSCB KC-RU3FSCB
 これも西鉄→九観へ移籍した車両の例。西鉄観光になって再度西鉄の社番が付与されているのは何とも皮肉な話です。塗色は九観のままながら、表記類は西鉄観光バスに改められています。

いすゞU-LV771R U-LV771R
 こちらも元西鉄ですが、九観としては異例のいすゞ。なお、ご紹介した他に自社発注で02MCのふそうMS(SD-I)も在籍しています。

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