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鹿児島市交通局
かごしま市営バス

 鹿児島市は、さすがに城下町だけのことはあり、市章も島津家家紋をモチーフとしています。そしてもうひとつ、鹿児島といえば桜島。降灰時の視界確保の観点からか、それとも川崎ボデーをまねたのか、前面1枚窓を標準仕様としてきたのは大きな特徴です。

日デP-U32L P-U32L
 U32の前期型、板バネ一般低床です。B-Iで前面窓は1枚もの。この後、ノンステで2分割に戻るまで、鹿児島市の特徴的な仕様として継続されます。二段窓ながらブラウン仕上げの拡大型で、結構レアな仕様です。前期型なので、前面角形前照灯は一応特別仕様扱いです。クーラはヂーゼル機器の室内分散式。1985年式。

三菱P-MP618M P-MP618M
 ここからエアサス低床車になり、側面窓もメトロ窓にグレードアップしました。前面窓のワイパーは、川崎ボデーと同じパーツを利用しています。中4枚折戸はさすが九州地区らしい所です。

日デP-UA32L P-UA32L
 上欄のMPと同じく1986年式の車両ですが、こちらは新塗色化されています。この時期は購入台数が非常に多く、同じ年式でも複数シャーシが選択されています。ちなみにU32系の後期型。

いすゞP-LV214M P-LV214M
 1987年式。クーラはヂーゼル機器の屋上集中式で一貫しています。鹿児島市交の特徴的な仕様として、前面の系統幕が独立して設けられていたのですがLED改造で一体化されました。

いすゞU-LV224M U-LV224M
U-LV224M
 1992年式のエアサス車です。仕様はほとんど変化ありませんが、西工の設計変更で角灯のライトベゼルが新型になっています。なお、鹿児島市交の仕様なのか、かなりの車両の側面前部やリヤウィンドウにシャーシメーカのロゴが入っています。上下2分割のリヤフラッシャーや、左右両側の上吊りミラーなども市交らしい仕様です。

日デU-UA440LAN U-UA440LAN
 1993年式は日デが入りました。拡大型メトロ窓に前面1枚窓、さらに後輪前後にダブル配置された路肩灯などの特徴的な仕様はそのまま継続されています。この後、しばらく西工購入が途絶えます。

日デKK-RM252GAN KK-RM252GAN
 2001年式の中型ノンステです。黄色の新塗色をまとっており、サッシ式の逆T字窓は銀色タイプを選択。クーラはゼクセルで、中扉もグライドスライド扉なのはこの時期によく見られる仕様です。前面ガラスは2枚の通常タイプになっています。扉の表記が「乗車口」「降車口」なのは、西肥に対抗したのか否か・・・?

日デPKG-RA274MAN PKG-RA274MAN
 2006年式のワンステ。10.5m車は鹿児島市交の標準仕様とも言えますが、実は大型ワンステはこの年式にして初めての購入というのが驚きです。一般低床から一気にノンステに移行したのがその理由。試行的導入なのか、とりあえず2台在籍しています。

日デPKG-RA274MAN PKG-RA274MAN
 大型ノンステはハイブリッドやCNGなどの低公害車が主力になりつつある中、2008年式(2007年度)のノンステ一般車は日デとなりました。汎用テールで、クーラはサーモキングを選択。従来から比較的ヂーゼル/ゼクセル系を多く選択してきた鹿児島市らしいポイントです。

ふそうPKG-AA274MAN PKG-AA274MAN
 続く2009年式(2008年度)の大型一般ノンステはふそう。やはり九州は西工製という事でAAが入りました。何だかんだ言っても日デなわけで、サーモキングを選択しているのはごく自然と言えましょう。外観上では前面にスリーダイヤが、リヤ窓にFUSOロゴが貼ってあるので、そこで何とか識別可能です。

日デPKG-RA274MAN PKG-RA274MAN
 2009年式(2009年度)のノンステ一般車で、再度日デRAが入りました。このグループが鹿児島市交向けの最終となっています。

日デP-RA46R P-RA46R
P-RA46R
 鹿児島市交、秘蔵の名車であります。当時珍しかった直6ターボエンジンを搭載した廉価版観光車で、良好な動力性能と爆音が特徴の車両。
 ご覧の西工製2台と富士製2台が在籍していて、定期観光が主な活躍の場になっています。前面ガラスは一般路線車同様1枚もの。側面窓もこれまた同様にメトロ窓で、不気味な存在感を誇っています。

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