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阪神電気鉄道
いすゞ

 阪神における西工のいすゞ車は、CJM以来購入が途絶えていたのですが、日野が全車日野車体になり、西工架装車がなくなった関係もあって、ここに見事に復活したのであります。

いすゞU-LV324M U-LV324M
 そうなんです。日野が日野車体ばかりになったから、西工車が減ってしまうので、いすゞに西工が復活したのです。このグループは1995年式だけが存在。

いすゞKC-LV380N KC-LV380N
 KC-LVになり、エンジンルーバー形状が若干変更されています。板バネの一般低床車。阪神バスは小技的な独自仕様が多く見られ、例えば関西では稀少なネプチューンの放送機器を伝統的に採用していたり、西工でも前扉折戸の上部ガイドをわざわざダイハツディーゼル製に変更していたり、と、知れば知るほど深みにはまってしまいます。

いすゞKC-LV380N KC-LV380N
 ここから96MCになります。フェンダー部分が旧処理の初期型も購入。クーラはゼクセル製です。この頃になると、I-BUSボデーはほとんど購入しなくなり、いすゞはほぼ西工といった状態になっています。

いすゞKC-LV380N KC-LV380N
 ラバーフェンダでも購入が続いています。ちなみに、KC-LV以降はエンジン出力に余裕があることから、国道バス(尼崎〜税関前)でも使用されることがあり、三宮でも阪神のいすゞを見ることが出来るようになりました。

いすゞKL-LV280L1 KL-LV280L1
 交通バリアフリー法に対応して、ワンステ中扉車に仕様変更されました。阪神初のB-IIで、これはいいことなのですが、側面窓がワンステにもかかわらず旧来の拡大型のままのため、やや腰高な印象です。左後輪に巻き込み防止カバーがあり、中扉は引戸。また、同時に購入された日野と同様、短尺車に変更されています。クーラはゼクセルの屋上パッケージコンデンサ+ルーフインタイプ。215〜6が該当。

いすゞKL-LV280L1 KL-LV280L1
 2004年に増備されたLVワンステは、先に購入されたMPと同じく側面窓が最拡大型になっています。側面窓天地サイズの変更に伴って、中扉の窓(上下とも)の寸法を見直していて、扉の明かり窓がラインにかからないようになっています。このあたりは西工の美学が光る部分。今回からコーナーリングランプも新設されています。221が該当。

いすゞPJ-LV234L1 PJ-LV234L1
PJ-LV234L1
 全国のトップを切って新短期規制の西工LVが阪神に登場しました。従来同様にワンステですが、各部でボデーが改良されておりKL-車とは全く異なる印象の車両となりました。灯火規制の関係でリヤフラッシャー位置が下がっているものの、日デのシビリアンテールより随分マシです。クーラはサーモキング(旧ゼクセル)の新型で、PJ-車から供給を開始したモデルです。右ルーバーでいすゞらしからぬ所がミソでしょうか。2005年に5台(223〜7)購入しています。
 結局このグループが阪神最後の西工車となりました。

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