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江ノ島電鉄
高速・貸切・定観・特定車

 規模は小さいながらも高速や定観などで、実に渋い車両ラインナップが揃っています。

日デADG-RA273TAN
 定期観光
ADG-RA273TAN
ADG-RA273TAN
 ハイデッカS型の後継車、E-IIIの生産初号車(営業車として)です。灯火規制のため、E型共通のバンパーを使って巨大な前面窓を持つモデルが誕生しました。
 本来は貸切車のシャーシに架装することを想定していますが、江ノ電は定観に使うので路線シャーシで十分と考え、こんな恐ろしい車両が出来上がりました。側面窓はサッシ式のT字窓ゆえハイデッカとしては「標準サイズ」となり、腰高な印象を強めています。クーラはサブエンジン式。前面窓は1枚もので、S型としてもチープな仕様とのアンバランスがみものです。
 定観のしずか号にほぼ専用車として投入されており、容易に拝むことができます。せっかくなので「江ノ島鎌倉観光」などと表記すれば雰囲気アップ?電車の20形カラーをアレンジしています。

日デPKG-RA274TAN
 定期観光
PKG-RA274TAN
PKG-RA274TAN
 こちらは定観の増備車で、カラーリングが青主体になりました。基本的な仕様は上欄と同一ですが、重量車燃費規制に適合したシャーシで型式が変わりました。クーラは電装製サブエンジン式(電冷)で、低速走行の多い定観に適した仕様になっています。定観のよりとも号にほぼ専用されている模様です。塗色は電車の10形カラーで、電車とは登場順が逆になっています。

日デADG-RA273RBN
 高速車・SD-II
ADG-RA273RBN
 夜行高速車として大阪線の運行開始時に1台購入されたのがこちら。西工が得意とするSD-IIの夜行車です。日デの新長期規制車で、ATが標準仕様になっています。この手の高速・貸切車は湘南(営)に配置されています。

日デADG-RA273RBN
 貸切車・C-I
ADG-RA273RBN
ADG-RA273RBN
 上欄の本務車と同時に購入されたC-Iです。続行便に充当することを想定した仕様になっていて、現在では田沢湖線によく入っている模様。当初は夜行高速車と同じ塗色で社番も高速車の800番台を有していましたが、現在では下画像のように小田急グループ貸切カラーになって、社番も貸切枠の712を付けています。

日デPKG-RA274RBN
 貸切車・C-I
PKG-RA274RBN
 同じく貸切車で、社名窓部分は一般的なアンドン式に「江ノ電」表記となっています。側面窓は標準サイズで1〜5番ともT字。

日デPKG-RA274RBN
 高速車・SD-II
PKG-RA274RBN
 金沢線の運行開始に合わせて2台購入された夜行高速車です。2007年式で、乗務員仮眠室扉がスライド式になるなど微妙に仕様変化しています。なお、納車当初に比べてENODENのレタリングを目立つ物に貼り替えています。

日デPKG-RA274RBN
 高速車・SD-II
PKG-RA274RBN
 田沢湖線の路線を相鉄から譲受した際に1台購入した夜行車で、実に2008年式。つまりAS発売後の購入であり、江ノ電こだわりの選択と言えそうです。乗務員仮眠室の扉はレールが外から見えなくなりました。

日デPKG-RA274TAN
 羽田空連
PKG-RA274TAN
PKG-RA274TAN
PKG-RA274TAN
 藤沢・大船〜羽田空港の空連専用車に投入されたE-II、いわゆるE高速です。この路線は途中に車高に制約を受ける箇所(3.1m)があるためハイデッカが投入できず、歴代の専用車は標準床で揃えられてきました。その経緯から、いわゆる車両コスト縮減のための選択ではなく、前面1枚ガラスやサブクーラなどが選択されています。側面窓最後部に通気口として黒の樹脂パーツが付けられています。PJ-車以降の新ボデーでは非常に稀少な例です。
 現在では、江ノ電創立110周年記念の「えのんくん号」としてラッピングされています。
 なお、この後に汎用テールランプで804号が1台増えています。

日デPKG-RA274TAN
 羽田空連
PKG-RA274TAN
 空連で2009年式に購入された車両は、なんとHIDランプをE-IIボデーで装着しました。この組み合わせは恐らく初の事例と思われます。CやSDの02MCで使用されている日デのパーツを使用しており、サイズが大きめなので多少窮屈な印象。リヤは汎用テールにLED増設ストップランプの組み合わせです。羽田空港でもキンコン言わせながら走っています。

日デPKG-RA274TAN
 羽田空連
PKG-RA274TAN
PKG-RA274TAN
 2010年式でも駆け込み購入で空連が1台存在しています。同時期に製造された京急向けと同様に、HIDランプの位置が少し下がった最終形デザインで、車幅灯が黒い台座に載っています。その他の仕様は上欄とほぼ同等。なお、この車両は西鉄以外向けの大型車では最終の生産車です。(中型は加越能鉄道RM)
 空連でも、ちゃんと音声合成で「好きです江ノ電」が流れます。車内はトリム仕上げで、イマドキの新車よりも高級に見えるのは、実に西工らしいところ。

日デKK-RM252GSN
 特定(貸切)車
KK-RM252GSN
 養護学校のスクールバスに従事する特定車です(但し登録は貸切)。前中扉のワンステで、いかにも路線車っぽい雰囲気を持っています。側面はサッシ式の逆T字窓で、江ノ電お約束の電装クーラを搭載しています。専用塗色で本型式は1台のみ在籍。

日デPB-RM360HAN
 特定(貸切)車
PB-RM360HAN
 同じく養護学校スクールで、日野エンジンのPB-車でも1台購入しています。自家用の標準床シャーシになり、中扉にはアームが車外に延びる本格的なリフトを装備。前面1枚窓のF-Iボデーを架装して日デオリジナルスタイルに似た印象に仕上がっています。一方で側面窓はサッシ式T字に変更。ハイウェイミラーでちょっとバブルな車両です。

日デPDG-RM820HAN
 特定(貸切)車
PDG-RM820HAN
 さらに同校スクールです。ふそうエンジンのPDG-車でも1台購入し、見事に型式違いが1台ずつ揃うという離れ業をやってのけました。上欄と同じくF-Iボデーながら、側面がメトロ窓になってまた違った印象の車両になりました。中扉のリフトはそのまま継承。ミラーは一般的なものに戻っています。

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