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熊本電気鉄道
貸切車・高速路線車

 今ではめっきり姿を減らしましたが、熊本地区の特徴的な車両として貸切落とし(前面お腹にデンと方向幕付き)があり、電鉄ももちろん大量に保有していました。寝ている事が多いので、他に増して後ろばっかりですが、ご容赦を。
 また、電鉄の貸切も西工が主力で、恐るべきラインナップを誇っていますが、撮影できたものから順次ご紹介中ですのでご了承下さい。

日野K-RV732P K-RV732P
 貸切落としシリーズその1、日野です。側面に回り込まない観音開きのエンジン点検扉が、RVらしい雰囲気です。標準床にメトロ窓、すなわちこれがこの時期の貸切車の仕様だったというわけです。

いすゞK-CSA580 K-CSA580
 こちらはいすゞバージョン。この時期の貸切車で西工製いすゞというのは、比較的類例が少なく、貴重な車両と言えます。V10SSのバッジがいい感じですね〜。

三菱MS512M MS512M
 ふそうMSです。ご覧のように、貸切落とし車は中扉と側面幕を増設しており、乗降性に配慮しています。しかし、ラッシュ(多客)路線では使いにくかったのも事実のようです。

三菱K-MS615N K-MS615N
 こちらはもう少し新しいMSです。前面はご覧のように正面中央にデンと方向幕を後付け改造されています。路線としては高級かも知れませんが、貸切だとちょいと質素な感じがしますですね。

日野P-RU638BB P-RU638BB
 日野貸切車で、ご覧の通りC-Iを架装しています。側面窓は標準サイズで1〜5番ともT字。貸切新塗色は明るい雰囲気で、電鉄バスのイメージアップに貢献しています。前扉は折戸ですが、11mクラスの多い九州の貸切車にあって、12m車は西鉄系列らしい選択と言えます。

日デP-RA53TE P-RA53TE
 こちらは日デP-車の例。クーラは上欄の日野ともども電装サブエンジン式フルエアコンです。

日デU-RA520TBN U-RA520TBN
 こちらはU-車の例。ブルーベンドガラスは継続して採用されています。

日野U-RU2FTAB U-RU2FTAB
 汚い写真で失礼。92MCの日野の例です。電鉄の貸切も路線車同様に4シャーシで購入しているため、バリエーションが非常に豊富(かつ台数が少ない)で、その全貌を明らかにするのは容易ではありません。

いすゞU-LV771R U-LV771R
 こちらはいすゞの例です。側面窓は92MC以降、拡大型を選択しています。なお、電鉄にはC-IIは存在しません。

いすゞP-LV719R P-LV719R
 さぁご覧の通り、電鉄バスにも高速バスがありました。山陽電鉄との共同運行による神戸線で、仕様は両社で比較的よく揃えられたSD-Iです。西工の選択はいかにも電鉄らしいところで、山陽にも波及しているのはご承知の通り。電鉄のクーラと言えば何と言っても電装ですが、ここは山陽に合わせてヂーゼル機器のサブクーラ。
 車両の更新修繕もしたものの、路線休止とともに廃車となりました。

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