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広島バス
赤バス

 富士重工で日デをふそうを購入しつづけ、末期には富士ファンから相当に熱い視線を浴びていた赤バスが、なんと日デとふそうの両方を一気に西工製に変更しました。広島バスとしては約30年ぶりの西工車です。その後、日デの新車は西工で更新が進み、確かな足跡を残しました。

三菱KL-MP35JM KL-MP35JM
KL-MP35JM
 富士重工のワンステとほぼ同じ仕様ということで、中4折のエアサスワンステです。B-Iは富士からの連続性を考えると、まぁ納得。クーラは電装のパッケージタイプで、これも富士から継承。富士のワンステは側面窓が銀色サッシでしたが、西工はご覧の通りブロンズ色で、広島的な高級感を演出しています。
 結局、赤バスの自社購入で西工製MPはこのグループが唯一の存在となりました。

日デKL-UA452MAN KL-UA452MAN
 こちらは日デバージョンです。クーラはふそうMPと同様に電装を選択。塗色はノンステをアレンジした「ワンステカラー」です。車内は広島地区らしく高級にまとまっていて好印象です。LED式行先表示器は新車当時赤バス初の存在でした。

日デKL-UA452MAN KL-UA452MAN
KL-UA452MAN
 増備車は日デのみが登場しています。このグループは電装のコンデンサが新型となり、識別可能となっています。

日デPKG-RA274MAN PKG-RA274MAN
PKG-RA274MAN
 日デの増備車(2006年式)で、登場時期の関係からADGを飛ばしてPKG-車となりました。仕様はKL-車とほぼ同一で、引き続き電装のクーラを搭載。新長期規制車で中4折はこのグループが唯一です。

日デPKG-RA274MAN PKG-RA274MAN
 2007年度も日デRAワンステが西工で購入されました。これまで広島バスのポイントだった中4枚折戸が引戸に変更されています。とは言え、扉下部の明かり窓が付いているので、やはり広島バスなりのこだわりがあるのでしょう。ここから西工の設計変更で、扉のカドにゴムが付けられたほか、汎用テールに変更されています。

日デPKG-RA274MAN PKG-RA274MAN
 2009年式から車外灯や路肩灯はLEDタイプを選択しています。高級シート競争が激しい広島地区にあって、従来は市内線中心の質素な仕様が赤バスの特徴でもありましたが、近年は精一杯のハイバックシートで一矢報いています。

日デPKG-RA274MAN PKG-RA274MAN
 そしてこちらが赤バスの西工最終グループ(2010年式)です。社名がUDトラックスになってからの製造分で、稀少な存在と言えます。前面のターンシグナルは灯火規制の関係で黒い台座に載ったタイプになっています。

三菱ふそうKC-MP717M KC-MP717M
KC-MP717M
 近年では中古車も活用して車両更新をしていますが、なんと驚きの元阪急車が登場です。前後扉ではなく、ワンステ前中扉ということで登場したものと思われます。KC-MP末期の中扉が後方に寄ったエアサスワンステで、ゼクセルクーラ搭載車です。
 広島バスではシートをきれいに取り替えてイメージ一新。吉島(営)に配置されています。リヤバンパーの市光4341も撤去され、一般的な増設ランプになりました。元々スロープ板がないせいで、旧来の赤塗色を施されており、赤のシマシマ模様と96MCの組合せはかえって新鮮です。

日デKL-UA452KAN KL-UA452KAN
KL-UA452KAN
 驚きの中古車シリーズで、元西武バスの短尺ワンステを購入しました。上欄と同じく吉島(営)へ配置されています。きれいに中乗り仕様に改装されていますが、元々は上石神井(営)の都区内仕様車だった模様。こちらは車いすスロープ板を備えているため、バリアフリーなワンステ塗色になっています。

日デKL-UA452KAN KL-UA452KAN
KL-UA452KAN
 上欄と同じく元西武バスのUAですが、こちらはノンステになっています。国交省標準仕様で、2004年式。こちらも吉島(営)に配置されています。

日デKL-UA452KAN KL-UA452KAN
 こちらも元西武バスの車両です。上石神井(営)の都区内ワンステで、2004年式です。西武では、このグループの途中で左から右給油に変更していますが、これはご覧のとおり右給油に変更されたあとの車両です。電装クーラで、同じ西武の車両でも1台ごとに個性的な外観になっているのが面白いところ。

日デKL-UA452KAN KL-UA452KAN
 さらに元西武のUAで、新座の2003年式ノンステと思われます。ゼクセルのクーラがポイントで、中扉には手動スロープ板が付いています。吉島(営)に配置。

日デKL-UA452KAN KL-UA452KAN
 こちらも上欄同様の車両で、ご覧のとおり電装クーラを搭載した車両の例です。スピーカはネプチューンですが、ひょっとしたら元々は都区内仕様だったのかも知れません。

日デADG-RA273KAN ADG-RA273KAN
 西武からは、新長期規制のADG-車もやって来ました。ご覧のとおり短尺ノンステで、電装クーラを搭載しています。この車両は、ネプチューンの車外スピーカを取り付けています。

日デADG-RA273KAN ADG-RA273KAN
 上欄と同じく西武のノンステですが、こちらはクラリオンの車外スピーカになっています。西武でも多区間車だった車両のようですが、確証はありません。

日デADG-RA273MAN ADG-RA273MAN
 同じく西武から、ワンステも登場しました。サーモキングのクーラでお分かりのとおり新座の車両ですが、内外装ともにきれいに更新している関係で、それらしい痕跡は余り見られません。車内もハイバックシートに交換しています。

日デPKG-RA274KAN PKG-RA274KAN
 引き続き西武からのRAノンステです。PKG-車も登場しました。もと立川の車両と思われます。本当に赤バスオリジナル車で存在しそうなぐらい馴染んでいます。

日デPKG-RA274KAN PKG-RA274KAN
 上欄の車両が、観光路線「めいぷるーぷ」に起用され、ご覧のようにラッピングされました。

日デKL-RA552RBN KL-RA552RBN
KL-RA552RBN
 空連車が日デで購入されました。広島空港リムジンとしては唯一の02MCです。電装のパッケージエアコンを搭載しており、トランク容積を確保しています。側面窓は拡大型、最近めっきり減ったリヤスポイラーもちゃんと装着されていていい感じ。リヤフラッシャーは、通常位置に加えてバンパー内に下電タイプのフラッシャーを増設した独自タイプです。

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