EとBの合いの子 |
1988年式、つまり取材時点で25年選手というお疲れ状態ながら、なかなか刺激的なスタイルの車両。P-車時代には、日デ以外の3シャーシでB型とE型の中型車を製造しており、これもその流れに沿ったものと言えます。E型の前面ガラスにB型のライトベゼルを組み合わせた設計で、E型のグリル位置で一旦ボデーが切れて、上下に間延びしたベゼル周囲のパネルが並んでいる様子が分かります。
P-車時代の自家用中型には、RJも含めていくつかの架装例がある形態で、特別仕様ではなく、西工側で準備していたボデーのようです。さしずめ自家用の前構といったところでしょうか。
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シャーシもレアな |
シャーシはいすゞP-LR312Fと推測されますが、稼働地が北海道だけに、エアサスかも知れません(但しLRエアサスの製造番号初号車は高槻市のKC-LRになっている)。いずれにしても短尺というだけでもレアもの。リヤは、いすゞらしい番号灯や後退灯が並んでいる一方、リヤのアンダーミラーは自家用っぽい装備品です。ブラウン色のサッシ式メトロ窓でスマートな外観ながら、非冷房なのは北海道らしい一面。
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