日野の大型路線車はKL-車になり、エンジンを一新するなどモデルチェンジを果たしました。日野車体では前構を中心にデザイン変更もありましたが、西工としてはシャーシ面での変更がポイントになります。
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KL-車の主な変更点として、エンジンがM10UからP11Cになり、エンジンルーバ形状も一新されました。日野車体の縦長長方形にならい、西工もご覧の通り上下2分割の長方形に変更。一見するとふそうMP系に似ている印象もありますが、ボデー裾とルーバーとの位置関係が大きく異なるほか、日野独特の低めのリヤフラッシャーが見事に継承されているので、一瞥しただけで区別可能です。
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これだけ構成が大きく変わっていながら、製造番号の区分は31を引き続き使用しています。最近は西工製日野車が極端に減少する中、納入例も限られており、M尺が西鉄と産交に、R尺が長崎バスにそれぞれ納入されています。特に長崎バスのR尺はKL-車からWBが延長され、11.4mの堂々たる全長を誇ります。
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