Yellow Bus Authority

それゆけ山陽バス
 車両カタログ
 小ネタ集
 山陽のうごき
 少し昔


阪急バス
 ファン倶楽部

西工研究室

スルッとKANSAI

このページについて

サイトマップ

Author's Lounge
 (著者のページ)


Home

山陽電鉄バス・ちかごろの動向

謎の兼用車

Shuttle
1888号車[許可を得て撮影]

 山陽電鉄バスの明石海峡大橋関連路線で,高速舞子〜岩屋ポートの「シャトル便」はちょっと特殊な存在.渡し船的な存在が求められており,そこに12m級ハイデッカ,ってのもねぇ.で,「一般路線にもシャトルにも使えるように」という謎のコンセプトの下,「シャトル兼用車」なるものが登場しました.1887と1888の2台(神戸200か99,100)で,以下のような特徴的な仕様を持っています.

[一般路線チックな仕様]:山陽バスの路線は狭隘区間が多いことで有名.当然短尺のKC-LV280L.高出力で乗務員ラクラクなのも一般路線と共通.低床車だし,前後扉だし,舞子線と名谷線の共通仕様を目指して側面方向幕は前後に取り付け(一応社番は見ての通り舞子線だが).運賃モニターに整理券発行機で伊川谷高校も運用可能(本来はシャトル向けの装備).

[高速路線チックな仕様]:いちおう高速自動車国道だけに全員着席が大原則で,座席定員を稼ぐことは最低条件.2+2列シートに補助席付き.ただし,側面後側方向幕部分は座ると頭をブツけるので,1人掛けになっています.窓は,開口面積の関係で山陽標準の逆T字ではなく,T字窓になっています.そのあおりで,戸袋窓が小さくなっています.戸袋窓周囲を黒く塗装しなかったのは...「しまった!」と.また,ミッションのレシオが一般車とは異なり,高速寄りに振ってあるため,走りっぷりの良さは好評.

[単なるマニア対策]:いくら一般路線兼用だからといって,A交通のように「まんま路線バス」では夢も希望もない.そこで,ファンの(妙な)希望に応え続ける山陽バスとしては,以下のような「マニア対策」をしています.まず,前面に社名窓を設置,「山陽電鉄」と表記しています.さらに,前面窓を方向幕部分まで一体化した大型前面窓とし,外観を改善.その関係で,最前部運転席上のファンがスイープファンではなく一般的な丸形換気扇になっています.

[その他]:この兼用車前後から,従来ナブコだったドアエンジンが突如,泰平電機に変更されました.引戸なんていい音してるじゃないですか....また,リヤの乗降中表示器も,オージ製の従来とは異なる選択を見せています.コーナーリングランプも最近装着されるようになっており,兼用車も取り付けられています.方向幕は,「全路線に使えるように」と,本当にどこもかしこも入っています.「11東名谷」から「徳島駅前」まで,そら恐ろしいことでございますなぁ〜.いかにもこの辺が山陽らしい所で編集子は好きですが.


ちかごろの動向へ もどります