山陽電鉄バス・ちかごろの動向
最初のワンステップ
1886号車[許可を得て撮影]
山陽電鉄バスも,低床化の社会要請に応えるべく,一般低床車を投入し,順次低床化を図っている途上にあります.ここでご紹介するのは,目に見える形で低床化を進めた記念すべき車両,最初のワンステップ車6台(舞子・名谷・垂水各2台)のオハナシです.
[車両仕様]:基本的に前中ワンステップのため,前中扉.中扉には車椅子用スロープ板を収納しているため,中4枚折戸になっているのが特徴です.型式はいすゞKC-LV280Lの高出力車.低床化に伴って,コンデンサを床下に収めることができなくなったため,コンデンサだけ屋上にあるゼクセル独特のタイプのクーラを採用しています.前面には「ワンステップバス」の表記が入ったアンドンが付き,コーナーリングランプも装着されています.要はいすゞ標準のワンステップを購入した,という訳.でも,ワンステでも相変わらず燃焼式ヒータなのは爆笑.
[内装他の仕様]:車椅子固定スペースのため,横向き跳ね上げシート+車椅子固定装置が付いているのは定番として,前輪上の座りにくい場所にはシート取り付けを諦め,物入れが新設されています.シート生地はチェック柄で,女子高生にもナゼか評判とか.アイドルストップ装置付きで,その旨表示もありますが,使うか使わないかは乗務員の判断によります.
[問題は...]:舞子線は,西部福祉センターだったか,とりあえずその関係の路線を中心に入っています.垂水線も前中扉が主力だけに,導入は最もスムーズだった模様.問題は名谷線で,停留所の整備に手間取り,納車から数ヶ月にわたって雨ざらし.これではさしもの山陽バスも問題だと思ったようで,写真のように,一時的に舞子線で稼働していました.
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