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バブル+偏平タイヤ

 んまぁ〜,バブル92年式の絶頂とでも申しましょうか,阪急バスファンの皆様にはつとに有名なるこの車,1992年式の2390と2391について,何がどう変なのかを見てみましょう.
Rear Style
1. シャーシはそんなに変じゃない
 型式はU-MP218Mで,偏平タイヤ低床車.1992年から一般低床をようやく導入した阪急としては,偏平タイヤ低床はちょっとドキドキものだったことでしょう.ともかく,シャーシ面では特に変わった点もなく,フツーの車両です.
2. クーラが半端じゃなく変!
 阪急の一般路線車としては,当時かなり少数派だった電装クーラを搭載しており,屋上のエバポレータをパックリ2つに割って(実は通常のエバポレータも内部で2つに分かれており,単にそれらを1つのカバーで覆っているだけ)前後に振り分けて搭載.まるで電車のような外観を誇ります.しかも外気導入式.
 で,下の車内写真をご覧いただくと分かると思うのですが,通常の屋根肩左右の風道に加えて,屋根中央部もラインフロー型の吹き出し口を設置するために風道にしてしまっています.世間広しと言えど,こんな変なクーラはございません.
Shanai
3. となるとボデーも変になる
 屋根中央部も風道にしてしまうと,車内高さが足りなくなります.ならば,車体全体を上方へストレッチしてしまえ!と言うわけで,シャーシ位置はそのままに,ボデー裾部分を少しストレッチ.どこをどう処理しているかは写真でよ〜く観察してみて下さい.
4. 車内はすんごいことになる
 窓の天地サイズがそのままだと,窓下辺が上がってしまいます.ならば,というので,シート取り付け部分は全部段上げ.ついでにバブル92年式の豪華シートがズラリと並び,吊革は適切な支持位置を失ってしまって変な場所にぶら下がっています.車内の照明は,ここまで来たら当然ラインライト.ちなみに,西工の美点として,偏平タイヤ用タイヤハウスが準備されているので,車内の張り出しはとても小さくなっています.
5. ついでに変なところ
 リヤのフラッシャーは京都市よろしく上下分割型の角形タイプ,後退灯も角形.その後の標準となるゴールドキング製ではなく三陽電機製です.正直,これだけ変な仕様なので少々フラッシャーがどうだろうが気になりませんねぇ.

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