ビルトインクーラは,「屋根に穴を開けずにすむ」「軽量」というメリットで急速に普及していますが,阪急バスでもテスト採用を経ていよいよ本格採用へ.メーカが種々異なる状況で,特にふそうでは3社とも採用されており,この辺りをまとめてみました.
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ゼクセル |
ゼクセルはそれまでの阪急標準.新集中式の室内タイプをベースに小型化を図ったもので,ビルトインクーラとしてはやや室内への出っ張りが大きく感じられます.コンデンサは従来と同じタイプ.阪急ではいすゞ・日デでも採用されており,今後の標準化を考えるとやはり筆頭格でしょうか?
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デンソー |
デンソーは自動車用エアコンの王者.世界で最も信頼性の高いエアコンと評価されているだけあり,バスでも豊富な実績を誇ります.ビルトインクーラも元々は電装が言い出したことで,屋根肩風洞を少し大きくした中にエバポレータを収めた構造が基本.コンデンサは形状こそ従来と同等ながら,中身はまるで異なるものになっています.阪急では偏平タイヤ低床車の標準として採用されています.一般低床車でも電装ビルトイン搭載車が出ており,今後の動向が注目されます.
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三菱重工 |
三菱重工もようやくビルトインクーラに対応.後部搭載用の巨大なユニットからは想像も付かないコンパクトさで,デンソーより多少前後に長いかな?という程度です.阪急でも三菱重工のクーラを使用していますが,2710と2711のたった2台で終わってしまいました.
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