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「三直」のヒミツ

Old-MHI 千79-1615

 「三直」というのは,三菱重工製直結クーラの略.勝手に編集子が考えた訳ではなく,西工の工程表に搭載位置とセットで表記してあります.で,阪急バスも1980年式までは三直でやってきたところが,どういう訳かヂーゼル機器の分散式に変更されています.
 この分散式クーラは比較的軽量で,天井に穴を開ける必要もなく,一部事業者には熱狂的に支持されてきましたが,最後まで残った阪急もついに廃品の脅しをかけられたのか,92-2363で試験的に集中式のクーラを採用.これがなぜか三直.
MP217M MHI

 しかし,これまでの経緯もあって集中式クーラはゼクセルを標準とし,三菱重工は本格採用されず,三直の復活は1997年まで待たなければなりません.理由はいくつか推測できますが,箕面市の補助金で購入したワンステップ(97-2654)と同時に購入したMP217Mには三直が採用されました.実はMP2/6シリーズとMP3/7シリーズでは対応するクーラの種類が異なっており,コンデンサの高さが低くなっています.コンデンサのファンモータが300W2個から200W3個になったため.で,MP2系にはBM760(旧型)が載っています.
MP317M MHI

 その後,西工もめでたくMP317になり,三直搭載車はBM780になりました.ちなみにこの後はビルトインクーラで2台のほか,MBMボデーのノンステで少数採用された程度にとどまっています.ちなみに,写真は上が旧型,下が新型です.

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