100人斬り


【レスラー控え室】
「ミカ、GMが貴方を探してたわよ。
・・・こないだの事を根に持ってるみたいだし、気をつけてね。」

『ありがとうレッシィ、私は大丈夫だから』

「困ったことがあったら何でも言って。アタシでできることなら力になれるから」
【VIPルーム】
暗い部屋にGMと白衣を着た女が待っていた。

「ミカ、お前につまらん試合をした償いをさせてやろう・・・ 今度売り出す新薬の実験だ。」

『お断りします。』

「ほう断るか?それもいいだろう。だが私は今ここでお前をクビにできるんだぞ」 『・・・・』
「何を嗅ぎ回ってるのかしらんが、折角組織に潜り込んでるんだ。少し利口に振舞えるとは思うがね。」男は嫌みっぽい笑みをミカに向ける
「ナニ、危険な薬じゃない。人間の耐久力を著しく増強させる薬だ。お前にはこの薬で100人の男達と戦ってもらう。」
『・・・・わかりました。』
【VIPルーム】 「どう思うかね?ブレイズ」
白衣の女の腰に手を回しGMは女の耳元で囁く。

『そうですわね。彼女の代謝レベルだと、大体10人位ではないかと・・フンっ』

男の愛撫に嬌声を上げながら女は答える。

「そうか、ならそれまでこちらも楽しむとするか」

『イヤですわ。ボスったら・・・・』
「さあ先程急に決まったミカのSLOBBER KNOCKERマッチ、100人のレスラーと戦います」

『ルチャ系のミカじゃパワーで劣るからな。どこまでかきまわせるかだな』

「でたでた、619!619!!大男がコマの様にふっとびます!!」

『だがまだ97人いるぞ』
「しかし、健闘しています。ミカ」

『今度はクロスフェイス』

「これで9人目です。」

『だが、様子がおかしいぞ。スタミナ切れか??』

「頬が上気してますね。随分色っぽい表情です」

なんで・・・・こんなに身体が・・・熱い・・

しっかりしないと・・でも触れられただけで、ゾクゾクして、

嫌だ・・・なんで、こんなところで濡れちゃって、皆が見てるのに・・

試合に集中しなきゃ・・・膝に力が入らない
『効いてきたようですわ。』

「ほう」

『コールガール用の新しい媚薬。摂取した女はまさに全身が性感帯となります。』
『おまけに発汗と共に排出される体臭は殿方の獣欲を刺激しますの』

「副作用は?」

『別に大したことはありませんわ。幾らイッても物足りなくなってしまう位。精神と肉体のどちらかが壊れるまで。。フフ』

「商品化にはもう少し調整が必要のようだな」

『試作ですから・・まあ彼女の場合どの位もつか楽しみですわ』

「前座は終わったようだな」
「さあ、これからが本番です。今からミカが倒せなかった90人、90人のお客様を彼女が相手をします。」
『嘘・・・そんなの聞いてない・・』

「約束だ、100人の男の相手をしてもらうと言ったろう。」

『騙したのね』

「恨むなら10人しか倒せなかった自分を恨め」

「では今から読み上げる番号のチケットをもつお客様、リングサイドへどうぞ!まずはA30251・・・・・」

後半戦