「葛城キラさんですよね。」
撮影会の仕事から帰る途中、駅の階段を上ったところで、ボクは後ろから声をかけられた。
そこにはまだ少年っぽい雰囲気が残る男の子。かっこいいというよりかわいい感じがする。
『そうだけど?』
「あの、大ファンです!」
『ああ、ありがとう』
ボクは笑顔を少年に向けた。
モデルの仕事を始めてから街で声をかけられる事が多くなった。
「よければこれにサインしてくれませんか?」
少年が慌てて差し出したのはレースクイーン特集本、確か今日発売だったっけ。
ボクはページをめくり、自分が写っているページを探した。
うん、ここのレースクイーンになってからこんなことが増えたんだよね。
「こないだのTV見ました。歌もうまいですよね。CDとか出さないんですか?」
『あはは、よかったら事務所に要望出してみて。』
最近放送された深夜枠のRQ特集のことだろう。褒められると悪い気はしない。
受け取ったペンでサインしながら、男の子の視線がボクの胸に釘付けになっていることに気づく。
そりゃそうよね。
ボク胸、高校卒業の頃にはさらに大きくなって、最近計ったら115cmもあった。
ブラのサイズも三つもあがってLカップ
Lカップレースクイーンと紹介されるのは恥ずかしいけど、胸が大きいのは自慢。
そして今着ているのは薄手のタンクトップ、その下はノーブラ。
普段から尖っている乳首は布地の上からでもわかる位。
友達には胸が大きすぎてブラつけてると蒸れるとか言い訳してるけど、嘘。
ホントは気持ちいいから…
自分でも危ない嗜好だと思うけど、我慢できないから仕方ないよね。
流石にネットとかで見る野外で全裸になる勇気はないけど、エッチな気分な時は普露出の多い服が多い。
そんな訳で今日も上は薄手のタンクトップ。下はミニのデニスカ
目の前の男の子の視線が気持ちいい…
〜まもなく電車が到着します。
『ありがとう。これからも応援してね』
アナウンスにわれに返り、少年にペンと本を手渡すとボクは電車に乗り込んだ。
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